流転の海

流転の海 第一部
著者:宮本 輝 発行所:新潮社

著者が37年にわたり書き綴ったライフワークの超大作。

終戦直後、疎開先の伊予から焼け野原の大阪に帰った所から話は始まる。
戦前手広く自動車関連の商売を手掛け、羽振りのよかった松坂熊吾。
その松坂商会の跡地には、何軒もの闇屋が我が物顔に商売をしていた。
片腕であった井草を岐阜の疎開先から連れ戻す熊吾。
50歳になり諦めていた子宝に恵まれた熊吾は、伸仁と命名して溺愛する。
そんな中、井草が会社のお金を持ち蒸発、闇屋を松坂商会の土地から
立ち退かせた復員兵・辻堂が入れ替わりに入社する。
豪快だが嫉妬深く、自分勝手だが、度量が深く、型破りの商人・松坂熊吾
の周りは、いくつもの波瀾が巻き起こる。☆☆☆☆☆

1990年に映画にもなりました。主役を演じたのは森繁久弥。

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