著者:金田信一郎 発行所:ダイヤモンド社
ジャーナリストの著者が、ステージ3の食道がんになった。
かかりつけ医から東大病院を紹介、抗がん剤で小さくして
手術という病院主導の治療法が、はたして治療後の自分の
ライフワークにあったものなのか、著者は葛藤してゆく。
もちろん医者はがんを取り除く事に全精力を使い最善の
手術をする。しかし、寿命とは果たして時間なのか価値なのか
考えさせられる本に出合いました。
持ち前の素晴らしい情報収集能力と判断力は、なかなかマネでき
ないものですが、自分で少しでも病状を考え理解する事の大切さ、
それにより自分の人生に後悔のない治療法を選びたいものである。
苦しい治療の中、これだけ正確にわかりやすく伝えた病床日記は
、2人に1人ががんになる時代に、貴重なバイブルとなったように思う。
☆☆☆☆☆